

神様のメモ帳8 [★★★]
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年末年始、四代目を悩ませていたのは頻発する雀荘荒らしだった。なぜか麻雀打ちとして駆り出された僕は、雀荘で奇妙な男と出逢う。雛村玄一郎――なんと四代目の父親!
緊迫する親子勝負の裏で、雀荘荒らしをはじめ、無関係に見えたいくつもの事件が結びついていき、やがてよみがえるのは一年前のあの悪夢。
「あの事件をもう一度、完膚無きまでに終わらせるんだ」
アリスが、テツ先輩と四代目が、そして彩夏までもが、赤い悪夢の残り滓に突き動かされて走り出す──。加速するニートティーン・ストーリー、第8弾!
再び町に現れた天使の姿を借りた悪魔、エンジェル・フィックス。
1巻の内容を下地に、この巻は動いています。この麻薬によりナルミの周りだけでもたくさんの人々が傷つき、なかには天使に魅入られて帰ってこなくなった人もいました。そして、それによって体をボロボロにし、以前の記憶までも失った彩夏の目に触れぬよう、必死に隠し通そうとしたナルミたち。
四代目の両親のことからいきなりこんな展開になったときは正直びっくりしましたが、それでもうまく無理なく話を運んでいくところはさすがの杉井先生。オチも今度こそハッピーと呼べるものだったし、この独特の読了感がやっぱりこのシリーズの魅力なんだよね。
そして、彩夏のことです。
1巻のことを考えると本当に胸が苦しい事件でしたし、もう彩夏もこのまんまなのかなって思ってたらこれですよ。でもナルミたちがとった行動もわかるし、むしろ当然とも言えるけど、すべてを踏まえた上できちんと向き合ってくれたこと、そしてひとりで痛みから隔離されることよりも、みんなで痛みを分け合うことを選んだ彩夏に、なんか無性に感動してしまった。なんか肩の荷が下りたというか、背負っていた罪を許されたみたいな錯覚を覚えた。この巻の魅力はほんとうにそこに凝縮されていました。
これを機に彩夏がヒロインのひとりとして返り咲くかはわからないけど、それでもこうしたかたちに収まってくれて嬉しいと思うくらいには彩夏には思い入れがあったのでとてもよかったと思ってます。
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夜のちょうちょと同居計画!2 [★★★]
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学生が職業を持つ自立都市で、キャバクラのボーイに割り振られた高1の奈斗(ナイト)は、お嬢様なクラスメイト瑠花、ふわふわ美少女真琴、ミステリアスな彩香の3人の担当キャバ嬢と同居生活を送っている。仕事にも慣れたある日、他店と売り上げの競争をする新人戦がスタートする。頑張って指名を取る!と意気込む瑠花を応援する奈斗だったが!?
こんなのはじめて♥学園キャバクラブコメ第2弾!
今思えば、1巻のときに「キャバ嬢ラノベ!? ヒャッハー突撃だー!」とほぼ下心丸出しで手にとったことが懐かしくてたまりません。だって、あのときはこんなにおもしろくなるなんて思わなかったんだもの。まあでも泥酔イベントはすごくおいしかったですけどね!
1巻を読んだ上で真っ当なオシゴトものだとわかっていたのですが、今回はそれ以上のものがあったんですよ。一言で言えば「ひたむきにがんばる女の子の姿は素敵」って感じです。ちょっとこれは本気で長く続いてほしくなったシリーズかもしれません。
そうですね、今回は真琴メインの話でしたけど、やっぱり瑠花のがんばりに一番胸が打たれたと思います。
もちろんロリかわぶりっ子スタイルの真琴が裏に抱えた事情や、彼女が指名を取れば取るほどそれが裏目に出てしまうようになった『新人戦』での挫折、そしてそこから犬猿の仲である瑠花との衝突を経て、立ち上がっていくドラマもかなりうるっときました。他人に頼ることを、支えられることを初めて知った真琴が見せた涙には、本当に青春の味がした。
しかしながら瑠花の存在も大きいんですよねー。
しょうもなく面倒くさいメインヒロインの彼女ですが、自分のダメなところはちゃんと認められるいい子なんですよ。キャストとしての実力では毛嫌いしている真琴に大きく劣っていることも、呼吸するように大言壮語を吐いてしまうところも、自分の素直になれずつい意地を張ってしまう面があるところも、全部自覚していてちゃんと悔いているんですよね。それでいてその大言壮語をいつか真実にできるように努力する瑠花が、私はすっごく好きです。奈斗視点ってのもあるけど、とても魅力的に映ります。一緒に応援してあげたい。
そして今回はその瑠花と真琴が水面下で認め合っていることを知ったりで、色々おいしかった。まだ顔を付き合わせばすぐ喧嘩しちゃいますけど、本質的にはもしかしなくても似ているんじゃないかな。この2人は。
でもって奈斗のキャストのもう1人である彩香は、現状瑠花と真琴間の緩衝材であったり、奈斗のサポートに徹底している感じですが、おそらく次は彼女メインの話になるのかなー。普段なに考えてるかわからない分、彩香を掘り下げるストーリーはとても興味があるところ。
というわけで次回も楽しみです。いつの間にかこんなに楽しみなシリーズになってしまった。
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カンピオーネ!Ⅹ 槍の戦神 [★★★]
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アテナとの最期の別れを経て、湖の騎士・ランスロットとの再戦に備える護堂たち。イギリスの地に降り立った彼らは、白き姫君の力を借り、かの騎士の正体を突き止めようとする…。しかし、護堂は謎の女性との邂逅をきっかけに、神祖・グィネヴィアと共闘を強いられることに。当然、彼女を仇敵と定める神殺し・黒王子アレクとの対立が避けられるはずもなく、神殺しが相撃つ激闘が始まってしまう!
一方、護堂と引き離されたエリカやリリアナたちは…!?
毎度毎度なんでこんなあり得ないほどおもしろいんでしょうね。ちょっとは勢い落としてもいいんですよって思うくらいです。
たしかに説明が冗長だったのもありましたが、作者らしいなーって思えばあんまり気にならなかったかな。序盤のなんのこっちゃ感は否定しませんけどね……。ランスロットやアレクとの戦いにはいつもどおりの勢いがあったし、いつもと違う護堂さんには笑うしかなかった。
そう、今回の見所はなんといってもフルオープン版護堂さんでしょう。
誰だこいつと思わんばかりのその立ち振る舞い、威勢、気質――どれをとってもまさしく王の器だった。そこに凡庸な高校生らしく美少女の群れにどぎまぎする姿は皆無であり、あのエリカをも手玉に取るという強引ぶりには度肝を抜かれましたね。この主人公、ノリノリである。なんかあれだね、陵辱ゲーよろしくな鬼畜攻め主人公みたいでしたよね(違います)。祐里、エリカ、リリアナを「俺がかわいがってやるぜガハハ!」的にちゅっちゅしていったのは、いつだったかの“少年”の権能を思い出しました。
冗談はさておいて、こんな好戦的な護堂さん見たことねーって話でした。いやでもすげえ様になってません? これぞカンピオーネって感じが出てて私はすごいいいなって思ったんですけど。
あとランスロットの正体にびっくりしました。まさか、まさか中身があんなんだったなんて……。
しかしながらアテナの想いを背負い、加えて自らの力を戦いへの情熱へ乗せたランスロット戦はかなり燃えました。これぞカンピオーネって感じの、バカみたいに規模がでかい権能を使ってバカスカやるような戦闘はホント大好きです。これがある限りはこのシリーズも安泰だなあ。戦いに興が乗る護堂さんは生き生きしててすごく良い。
さてアテナの思いに応えるような激戦を終え、次の舞台はまた過去編? でいいのかな。
アレクはまたどっかでぶつかりそうな気がするけど、この二人こんなに相性悪かったのかー。意外だったななんか。カンピオーネはやはり世間に迷惑をかけることが常の存在だから、お互いを牽制してしまうんだろうかね。
今回もおもしろかったです。次巻にも期待。
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“夕顔”ヒカルが地球にいたころ……(2) [★★★]
![]() | “夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫) 野村 美月 竹岡 美穂 エンターブレイン 2011-08-29 売り上げランキング : 1708 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
取り憑かれ、うっかり友達になってしまった幽霊のヒカルのため、その"心残り"を晴らす約束をした是光【これみつ】。ヒカルが示した次の相手は、内気な引きこもりの少女だった。夜にだけ咲く儚い花のような少女、夕雨【ゆう】。閉じた世界で幸せに微笑む彼女と過ごすうち、徐々に放っておけない気分になる是光だったが……。何故か約束の内容を告げないヒカル。そんな中、夕雨を不登校にした"怨霊"の噂が学園に蘇る。その正体を前に、是光は――!?
ズルイよなあ、こういう話は。ああもうなんだろう、無条件に切なくなってしまうんだよ。
たぶんこれ主人公が是光だからってのも大きな要因になってるんですよねえ。1巻の感想でも散々言いましたけど、やっぱり私は是光が好きだ。なんというか、本当にいいやつだ……。周りから誤解を生むことが多々あるけれど、本質的にはお人好しだしね。その無償の優しさや思いやりでいつか傷つかなければいいんだろうけど、実際もうこの2巻でだいぶボロボロになってる感あるからなあ。
ヒカルの心残り第2弾及び、二人目のヒロイン・夕雨。
元々内向的だったが、とあることを境にひきこもりがちになってしまっているという彼女。他人との接触を意識的に拒み、ボロアパートの一室で日中毛布をかぶっては己の世界に耽溺する日々。そうすれば誰も自分を傷つける者はいないと、自ら社会からの隔絶を望んでいる生活へ突如介入してきたのが是光でした。
もちろん是光はヒカルの「お願い」で仕方なく行っただけですが、なんとこのヒカル、なぜか今回は心残りである約束についてまったく助言してくれません。言いたくないのか、言えないのか、理由はともかくとして是光が怒るのも無理はないです。こんなろくにコミュニケーションも取れなさそうなめんどくさいやつに、自らが体を張って心残りとやらを晴らそうというのに、その糸口ですら口にしないのですから。しかしそこはお人好しの是光です、最初こそ夕雨には怯えられてしまったものの、約束を絶対に果たしてやるという強い思いがじんじん伝わってきます。そしてこの是光、気づいたら夕雨に想いを寄せ始めているという超ニヤニヤ展開です。
初めて生まれた気持ちにドキドキする是光もいいのですが、そんな是光のことが気になって仕方ないという風な式部さんもかわいいのなんの。ぶっちゃけもうななせとのシンパシー具合がハンパないのですけど、彼女はまだ幾分か行動力に長けています。最後の引きとか「はええな」って思ったくらいです。
約束を果たすシーンは本当に情景が目に浮かぶようで、切なくほろ苦い。けどどこかまっさらとした綺麗なものに包まれていて、是光の失恋や涙も、決して淡い恋心が無駄じゃなかったんだなあと思わされるくらい。ヒカルが黙っていた理由もこれじゃあしょうがないかな、って思うくらいにはまあ納得できましたが……泣きを見るのが毎度是光だと思うと少しニクいくらいが丁度いいんでしょうね。
というわけで今回も素晴らしかったです。なんか次のヒロインがアレなんですけど色々大丈夫なんでしょうか。あらぬロリコン疑惑をかけられること必至でしょうね。
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ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8 [★★★]
![]() | ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8 (ファミ通文庫) 田尾 典丈 有河 サトル エンターブレイン 2011-08-29 売り上げランキング : 6087 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「一緒の世界で、共に歩もう」
ヒロイン達とお互いに気持ちを確かめ合った俺こと都筑武紀【つづきたけのり】。本来の世界と『例外レイヤー』を統合し『現実補正』を使ってふたつの世界にいる人々の記憶を融合……トゥルーエンドへの道筋は見えている。しかし、そこに至るにはこの世界に存在しないあるアイテムが必須……。どうする俺! 無いものは作るしかないのか? 俺が、あの『エターナル イノセンス』を!!
祝、本編完結ということに相成ったわけですが、この作品には様々な切り口で本当に楽しませてもらいました。
ここまでハーレムルートを祝福してあげたい主人公及びストーリーというのも珍しいもので、多少強引すぎる部分も否定はできないのですが、そこはエンターテイメントです。ここまで付き合ったのだから長い目で見守るのが吉でしょう。
たとえどんな無茶だろうが苦行だろうが、「みんなと幸せになりたい」という一心で数々の行動を起こしてきた武紀さんは本当にかっこよかった。どんなにみすぼらしくても、みっともなくても、己の信じる未来を突き進んでいく彼はまさに主人公体質そのもの。簡潔に言えば「ハーレムを目指す」という武紀の気持ちを、彼自身も強くしていくのにはだいぶ覚悟がいるはずでした。よくぞここまで貫き通した、といった感じです。まあ女性読者から見たらまた違ってくるんだろうなって意見はありそうだけど。
エターナルイノセンスのヒロインズも設定上最初からベタぼれだったものの、一緒に数々の壁を乗り越えてきたうちに色々な顔を見せられ、惚れ直しイベントも多々あったものです。そして現実産の最強ヒロインこと高橋さんも最後まで健気でかわいかったです。いいよね強き健気。もう高橋さんの一挙一動を見れただけでも、このシリーズを追ってきた意味があったと言っても過言ではないほど好きです。
そしてゆうきの正体についてはびっくりしました。まさかの男の娘完備……だと……って感じです。いやまあ、それはそれとしていいんだけどさ。そういえばあなたも現実産でしたね、みたいな。
結局fandiscもシルバーブレットも読めずじまいだったのが心残りかなあ。いや本当の最終巻までに読めればそれに越したことはないんですけど果たしてモチベーションがあがるかどうか。それでも今回といい、結構番外編から引っ張ってきている話もあるということなのでやっぱり読みたいなあとは思うんですけどねー。
とにもかくにもシリーズに一区切り、という感じでした。非常におもしろかったです。
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全滅なう [★★★]
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優等生で学校でも評判の天川立己は、不登校の大日向夕鶴子を登校させようと画策する。
次第にクラスメイトと打ち解けていく夕鶴子。そんな夕鶴子の変化に戸惑う立己。
思いがけず知ってしまった夕鶴子の秘密――。
どこか不思議で、もどかしいのがくせになりそうな青春ラブストーリー。
最初に言っておくと、めちゃくちゃおもしろかったです。十文字青はこれだからやめられない。
基本的に十文字青作品の主人公は「いつも心に剣を」「絶望同盟」などからわかります通り、ネガティブ思考というか妙に鬱屈しきった感じで、やるせなさや己の無力さなどを通じて徐々に読者へフラストレーションを溜めていくことが多いのですが、この主人公はいつもと違いました。多くの友達に恵まれ、主人公は育ててくれた家族に楽をさせてあげたいという至極真っ当な感情を持ちあわせています。
普通だ。普通すぎる……ではこの作品の魅力とは? 答えは恋でした。
初恋という誰しもが通ってきた道。初々しく、たどたどしく、もどかしい、まだそれが恋だと自覚していないあの感情が、作者特有の文筆でつづられていきます。好きな人のひとつひとつの仕草、表情、言葉に至るまで、すべてが愛おしく感じられる浮き足立つようなあの陶酔感となんでもできそうな気がする高揚感が、この作品で味わえることができました。なんとも懐かしい感情だっただろうか。
そんな男子の視点でおくられる物語ですから、ヒロインである夕鶴子のかわいさもハンパないくらい書かれてます。すごく守ってあげたくなります。そしてとある「いわく」を抱えた彼女が最後に取った行動に、ぜひ悶えていただきたいのです。私はとても心がドキドキしました。
シリーズではないので単発です。ちょっとだけ幸せになれる物語なので、ぜひお手に取ってみてください。
Re:5 バカは世界を救えるか? [★★★]
![]() | Re(アールイー):5 バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫) 柳実 冬貴 一葉 モカ 富士見書房 2011-08-20 売り上げランキング : 53379 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
世界を救えばアルルが消える。光一とよく似た顔の男――《導きし者》を手にした男は、そう言った。望みを絶たれ、アルルら仲間とともに山に逃げた光一に寄り添う薫だが!? 絶望を乗り越え、夢追人は伝説となる、か?
あー、おもしろかったなあ。まさに光一にふさわしいグッドエンディングでとてもよかった。
光一も驚愕した最後の敵、それは最初に木漏れ日現象が発生した世界の光一自身だった。
埋めようのない力の差、向こうに比べればあまりにもちっぽけな自分の力、そしてあらゆる望みを断たれた真実にひたすら絶望した光一は、自分を見失ってしまいます。異能に憧れ、非日常を求めていたことにすら後悔するまでに至りました。いつもの俺カッコイイオーラもどこへやら。
そんな光一少年を叱咤激励したのが、光一の自称ライバルこと能力泥棒です。ちょっとやり方がきついのは彼なりの愛だと思います。ていうかこういう方が少年漫画っぽい暑さがあって私は好きですね。まあ能力泥棒をけしかけたのはロリ宮なんですけどね。
ロリ宮も光一を元気づけるために色々健気にがんばりました。というかぶっちゃけかなりおいしい役どころで、最近影が薄くなってきていたのが本当に報われた感じ。まさか自分から告白に踏み込むとは思いませんでしたが、恋する乙女の強さがありありと伝わってきましたね! 挿絵も相まって全力でかわいすぎました。
そんなこともありつつ元どおり、文字どおりバカになった光一の最後の戦いはとてもかっこよかったです。対峙する相手は自分自身なんて燃えるじゃないですか……! こんなかっこつけ男のアホでも、アルルにとってはかけがえのない希望の光なんだと改めて思いました。
そして取り戻した平和は、変わることのない日常に。みんな幸せ(?)でよかったです。
いやあ、本当に読んできてよかったシリーズでしたね。とてもこのシリーズらしさが出ていておもしろかった。
これで終わりだと思うと本当に寂しいし、あと1冊短編集でも出てくれればと願わんばかりなんですけどね。
そんなこんなでバカッコいい光一ももう見れないのか……。ちくしょうロリ宮とアルルとお幸せにな!
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今週の感想録 29ページ
ついにシュタインズゲートをコンプしました。アニメが終わる前に終わらせられてよかった……。
PSP版発売から2ヶ月も経ってしまいましたが、真EDは本当に熱かったです。オカリンはかっこよかったし、助手はちゃんとヒロインヒロインしてたし、最後に再会するところとか目頭が熱くなりました。これは原作厨の気持ちがわかる。あとノベルゲーを久々にコンプしたのでこういう達成感は久々でした。個人的にはノベルゲーの類は携帯できるハードの方がやりやすいので、今後もやりたいタイトルとかどんどん出してほしいです。比翼恋理のだーりんはまだですか……。
そして先週末は両日アニサマへ行ってきました。超楽しかったです。
今回のシークレットゲストは大御所ささきいさおに水木一郎、そしてT.M.Revolutionとかなり胸熱なメンバーで出てきた時の会場の熱狂ぶりは今でも覚えています。私も奈々様に残しておいたUOをすべて使いきってしまいました。いやもうホントすごかったんだってば……。BASARAの曲やられたらそりゃ飛びますよ。
一日目は七森中☆ごらく部のために行ったと言っても過言ではないのですが、まさかEDを歌わないとは思いませんでした。MCらしいMCもなくそうそうに退場してしまったし、残念だったなあ。そのあとのアイドルマスターでげんなりした気持ちは持ち直しましたけどね。「READY!!」は名曲すぎる。
BREAKERZをちゃんと聴いたのは初めてだったんだけど、かっこよかったし盛り上がった。さすがのDAIGOはMCもぶれてなかったし。モモクロも想像以上によかったです。歌はともかくパフォーマンスには目を瞠るものがありました。
二日目は特定の目当てはなかったものの、総じて盛り上がりがやばかった1日でした。
RO-KYU-BU!!→ミルキィホームズ→いとうかなこは死にます。腕がいたいです。ミルキィホームズは去年は見られなかったんですが、1年経った今ではアウェイがホームになっててとても安定していました。とりあえず4人の色に合わせてサイリウムを振るのは忘れません。
Kalafinaは生で聴いたのは2度目でしたが、やっぱかっこいいですね。とても安定しているように感じます。あんまりコーラス部分が聴こえなかったのがあれだったけど。でもそれ以外はホントによかった。
トリである奈々様1曲目はまさかの「ETERNAL BLAZE」でマジでびっくりしました。しかも遠藤正明とコラボとか豪華すぎます。というか本気で生で聴けると思ってなかったので不意打ちにもほどがあった。それから「UNBREAKABLE」「純潔パラドックス」「SCARLET KNIGHT」とねじ伏せるようなラインナップで圧倒。やっぱり貫禄が違う。
というわけで大変楽しい二日間でした。来年も行けたらいいなあ。
それでは今週のおしながき。
・幕末魔法士3 The eastern beast [★★]
・放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝 [★]
・わたしと男子と思春期妄想の彼女たち3 ラブメイドですが何か? [★]