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迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? [★★]


面白かった。要約するなら日本の現代版ウィザードリィ。
もとは「和風Wizardry純情派」というweb小説だったものを、加筆修正して書籍化したものらしいですよ。
やってることは非現実的なのに、ここまでリアルな死を描写できるのはすごいなーと驚きさえしましたね。
これは是非オススメですよ。


迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)
迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)


ここでは、人は簡単に死ぬらしい。

一昨年、突然京都を襲った大地震。それをきっかけに口を開いた大迷宮からは怪物たちがあふれ出し、当初自衛隊に掃討させようとした政府はそれが有効でないと悟るや、一般人の志願者に迷宮の探索を委ねた。
怪物を倒し、その身体の一部を換金することで莫大な利益を得る現代のゴールドラッシュ。そのリスクは死亡率14%といった数字になって、志願者のもとに返ってくる。
京都・迷宮街。今日もここで様々なドラマが幕を開ける。命を預けるメンバーは、たとえば恐ろしく綺麗な双子の少女。人は様々な思いを持ち、今日も迷宮に降りる――。
Webで好評を博した群像劇に大幅な加筆修正を施し、ついに書籍化。


各々の想いを胸に、迷宮へ駆り出す者達の群像劇――!

いやはや、単純に見えてとっても深い作品でしたよ。
パーティーを組んでダンジョンに潜るという非現実的な世界の中に、リアルな人間関係。そして数字となって突きつけられる死の境界線。
しかし彼らが魔法や能力を行使するには迷宮に溢れている“エーテル”という存在があってのこと。
そう、“エーテル”がなければ彼らは普通の人間です。ただの、平凡な、ちょっと戦闘に秀でているだけの人間。
作者はこういう「普通の人間」をリアルに書いてくれるもんだから恐れ入る。本当に自分の周りに一人はこういうヤツいるよねーみたいな。

本作は主人公の真壁圭一の視点を中心に、未熟な冒険者たちが経験を積み、その成長の過程が丁寧に描かれています。また冒険者は時期に合わせて次々やってくるので先輩や後輩なんて言葉も珍しくありません。
そして、みんなそれぞれの理由でこの危険な迷宮に臨んでいます。
いたってマジメに怪物どもを討伐するために行っている者もいれば、一攫千金を狙って豪遊する者もいるわけです。
その裏に隠された人間関係もすごいリアルなんですよね。日常的な恋愛とかさ。

「ある日ね、お店に来なくなるのよ。明らかに私のシフトにあわせて缶コーヒーを買いに来ていた人が。ホテルの前の自動販売機でも売ってる缶コーヒーを、これがなきゃ始まらんて言いながら買いに来てた人が来なくなるの」
もちろん、迷宮街には探索者もいればそれを手伝う非探索者もいるわけで。
しかし彼らは不用意に探索者に近づきません。あくまで一線を引いて接している人が多い。
上のセリフはミニストップで働くバイトの女の子のものなんですれど、このセリフは何か心に響きましたね。そして改めてこの世界での死の身近さを感じました。
ゲームとは違いどんなに場慣れしようが、弱い相手でも打ち所が悪ければ死にます。ライフは常に1なんです。
作中にもかつての仲間や尊敬していた天才が死ぬような場面があり、その現実感が痛いほど伝わってきましたね。いちいち人一人の死に嘆いていたらキリがないってことです。そんなことはこの街においては日常そのものなのだから。

ダンジョンの非日常パートと、真壁の日記や他者の視点による日常パートが淡々と描かれ、絶妙なバランスを持ってかなり完成させられた作品になっております。
というか真壁のパーティーは笠置町姉妹がいる時点で安定しているよな。でもそんな規格外の才能を誇る姉妹も、普通に恋や将来に悩んでいる姿はなかなか珍しい感じもしました。
真壁なんかも東京に恋人がいて、何故こんな危険な迷宮街なんぞに挑むのか最初は疑問でしたけど、作品を読んで納得。でも残された恋人のこともちょっとは考えてあげて! ひとまず和解したから一安心でしたけども。


上中下の三巻構成になっているらしいので、まだ続きはあるらしいですね。
まだまだ不明な人間関係や迷宮街の真相など気になる部分がたくさんあるので、続きが大いに楽しみ。
というわけで現代版ウィザードリィ小説の感想でありました。超オススメ!

→『迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの』の感想へ

2008-12-16 : 文庫感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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