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ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 [★★★]


やってくれたな西尾維新


まさかキャラが立ってきたあのヒロインまであっけなくぶっ殺してくれるとは思いませんでしたよ。慈悲なんて欠片もない。
ああーもうー、ほんとーに最恐に最凶で最狂なエンターテイメントだなこれ。戯言はやっぱりこうでないと。
ラスボスっぽいのも出てきたし、着実にラストまで近づいてきましたね。


ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)
(2008/12/12)
西尾 維新

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生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚く朧で、死はどこまでも切なく幻だ。
そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。
生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、8月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。
あるいは、そう、ぼくの心そのものか――戯言シリーズ第5弾


殺し屋にして名探偵――、《匂宮》の最狂兄妹、登場!

序盤はいーちゃんの取りとめもない日常から、木賀峰約教授に頼まれたとあるバイトに行くまでを描きます。「死なない研究」のモニターとして研究所に赴いたいーちゃん、姫ちゃん、春日井さん。そして名探偵の匂宮理澄。そこで起きた痛烈な惨劇。

にしても……姫ちゃんが……。もうホント報われないよなこれ。
確かに《ジグザグ》として数え切れないほどの死体の山を築いてきた彼女に対し、因果応報ではありますけどもなんともあっさりとした感じですか。普通の女の子としての日常を取り戻すのに、まだ手遅れでなかったはずの彼女が、終焉。
いーちゃんも彼女の好意を分かっていないようでしたけども、実は分かっていたとも取れそうな。
あーもうなんとももどかしいことでしょうか。

彼女の死をどう捉えたかのいーちゃんの心情もまた見事。
大きく捉えればたかが他人の死。しかし、確かに、影響を与える死。
姫ちゃんを失ったいーちゃんの心は大きく動きます。誰が生きようが死のうが何も感じないとはったりの感情を強く押し出すにも関わらず、本心は姫ちゃんの喪失に確かに憂いている。

「いーちゃんが私のものでなくなったらそのときは地球を破壊するよ。昔んときみたく、今度いーちゃんが私の前からいなくなるなら、そのときは、今度はもう駄目。いーちゃんが私のものじゃないんなら、私は誰も欲しくない。全部跡形もなく壊す。全部消し炭残らず殺す」

そんないーちゃんを引っ張り上げるかのような、玖渚友の甘い誘い。
純粋で、汚れない、しかし妖しい微笑みで同居を勧める。こんときの友はちょっと怖かったですね。
「いいか、よく聞け! お前が何人傷つけ、何人陥れて、何人騙して何人謀り、何人裏切って何人利用して何人売り渡してきたとしても! どれだけ傷つけてどれだけ不幸にしてきたんだとしても! どんな滑稽でもどんな無様でも! 手遅れでも今更でも! 人間不信の欠陥製品でも、たとえお前が人間失格の殺人鬼だったとしたところで!

 ――どうしてそんなことが、お前が悲しんじゃいけない理由になるんだよ」

みいこさん素敵すぎる!

自暴自棄になったいーちゃんを優しくも厳しく叱り付けたみいこさんは、なんつーか頼れるお姉さんキャラだったなぁ。フリーターのくせに。
そうして吐露されたいーちゃんの本音は心苦しくも、気持ちの整理もできたんじゃないだろうか。
こうやって無様に折れた主人公が立ち直る演出は、やっぱりいつ見ても最高だ。
今回のトリックについてもやはり後付観溢れる説明だったんですが、しかし納得してしまう私がいる。まあ双子のトリックなんてそんなもんでしょうかね。

初めまして、俺の敵。

でもってラスボスっぽい人も登場して盛り上がってきましたね。これがラストエピソードに繋がる伏線か。


いやいや、やっぱり最高ですね戯言は。次回の「ネコソギラジカル」で最後だけども、目が離せません。超オススメ!

←『サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄』の感想へ

2009-01-12 : 文庫感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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非公開コメント

初めてコメントさせていただきます。
遅ればせながら先日ようやく文庫版ヒトクイマジカルを読了したので、思わずコメントしてしまいました。
この巻は姫ちゃんのことが本当に残念で悲しいですが、みいこさんとのやりとりや物語がいよいよ終焉に向かって動き出してきたりということで、シリーズの中でもかなり好きな巻です。
絵空さんがおっしゃるとおり、戯言シリーズは最高ですね!
2009-01-13 23:53 : きよぷー URL : 編集
>きよぷーさん
初めまして。
確かに姫ちゃんは残念でなりませんでしたよ。私もこの「ヒトクイマジカル」は「クビシメロマンチスト」に次ぐ面白さでした。
2009-01-14 18:59 : 絵空那智@管理人 URL : 編集
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