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迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの [★★]


元は人気のweb小説だった「和風ウィザードリィ純情派」の今回は中篇にあたる部分。
1巻がすごかっただけに続刊も期待していたのですが、よもや期待以上に応えてくれるとは……。
読み終わって、サブタイ見直したらすごい感慨深くなった。なるほどねー。
ちょっと今回の真壁には同情せざるを得ませんわ。気づいたら感情移入しまくってて泣きそうだった。


迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの (GA文庫)
迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの (GA文庫)


死と隣り合わせの街。儚く幸せな日常。
『ノーモアクリスマス!』 この世で最も生と死を隔てる壁が薄い場所・迷宮街。そんな迷宮街にも、クリスマスはやってくる。
ひとえに探索者は外の住人よりも派手にイベントを楽しむ。ツナギをクリスマスカラーにしてみたり、「ノーモアクリスマス」と書かれたプラカードを持ってデモ行進をしてみたり。ただ、クリスマスの福音は、探索者に等しく届くわけではない。
死亡率14%のゴールドラッシュ。今日も様々な人間が、様々な理由で迷宮街を出ていく。ある者は幸せに、ある者は無言で。
書き下ろし短編「祭典の前夜祭」も収録した、現代のガリンペイロ達の物語、第二弾。


散りゆく者の残した想い。残された者への儚い死への現実――。

450頁以上とはなんというボリューム。GA文庫でこのページ数と分厚さは初体験だった。
しかもページ全体を通じて文字数がやたら多かったから、総量的には600~700ページの文庫を読んだ気分になった。それでも飽きが来ないこの物語はもうさすがとしかいいようがない。

前半部位は、迷宮街での戦闘に慣れ、チーム笠置町を中心に別パーティも交えて、迷宮街での過ごし方やら日常やらを滔々と語っていて、展開遅いなぁとか思いながらもぱらぱらとページを繰っていたのですが、中盤以降・恩田部隊を襲った悲劇からが怒涛の展開だった。正直、開いた口が塞がらなかった。何が起こったのかわからなくてなんどもページを読み返したくらい。気づいたらすんげえ呆然と無気力してた私がいたんですなこれが。
いつ死んでもおかしくない探索者と、それを影で支えるも常に一線を置いた関係にいる非探索者との越えられない壁。そして、探索者同士であっても不用意に感情入れしない関係。今回はこの二つに関しての描写が強かった感じがしますよー。
小林さんと今泉くんがやっと再開を果たし、長年の誤解も解けたのにあの展開ですよ。鈴木さんも今泉くんのことが好きで、最初は嫉妬から嫌ってたけども話すと結構打ち解けちゃった小林さんと仲良くなってたのにあの展開ですよ。もうさ、なんなのこのやるせなさ。
恩田とは同期で一時期一緒にバカもやってた真壁もこれはショックですよね。

このシリーズの味は、一人一人に見せ場や盛り場があっても、どんだけキャラが立とうが「死ぬときは死ぬ」ってことだと思う。
サブタイにあるとおり、探索者の命は散る花弁のように儚く脆い。「誰がいつ死んでもおかしくない状況」というものの緊迫感と、そんな緊迫感と死の淵で生きる探索者たちの今を楽しむ生き方がうまく対比されていると思います。読み手である私たちも気が抜けないのです。
そして死者が残す想いと、残された彼らが死者を悼む想いがなんとも心に痛い。残された人は、どう足掻いてもかつての存在を思い起こしてしまうのですよ。その繋がりが、或いは想いが強ければ強いほどにね。そして死者を出してしまった部隊の末路というものも、とても印象的。確かにこんな思いはもうしたくないよな……。退場というのも立派な選択肢。
恩田が死んでしまったあとの真壁と葵の会話がすんごい印象的で、というか葵がいい女すぎてむしろそっちに泣きそうになったりしたわけですよ。もちろんかつての戦友を失くした真壁にも感情移入しまくって泣きそうになっていたけど。男の人に「泣いてもいいよ?」って暗に言ってくれる女の人とかもろ好みなんですけど。翠のが好きだったけど、ここで葵さん大好きになっちゃったわ。

感想各所で真壁と翠くっつかないかなーとか言われてますが、私は由加里を突き通してほしい!
確かに一番側にいてほしい人がいないっていう現実は辛いと思うけど、だからこそ「あいつが待ってくれるから」とか思うべきなんだよね。翠は恋人っつーよりも戦友とかそこら辺の位置が安定。むしろ恋人候補なら葵を推す。まあ葵の方は気がなさそうだけどね。
なんにしろこの物語においての恋愛要素というものはすごく大事だと思っています。


はー、色々書いたけどうまく伝わる自信がありません。
それでもちょっとでもこの物語に興味が湧いたら読んでみてほしいと思います! 次でラストだけど期待大で待ち焦がれたい。超オススメ!

→『迷宮街クロニクル3 夜明け前に闇深く』の感想へ
←『迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?』の感想へ

2009-04-21 : 文庫感想 : コメント : 0 : トラックバック : 1 :
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[感想][★★★☆☆][林亮介]「迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの」
「ああ、もちろんいいですよ。お守りすると口だけで言うのは」 「口だけ?」 「ええ。私たちは実際には何が起きても手を出しません。探索のメリットになる人なら手厚く守りますが、取材では……。地下のすぐそこで亡くなられても遺体を持ち帰ることもしません。遺体を運ぶの
2009-04-29 02:10 : ただ、それじゃ終われないでしょ!
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