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扉の外 [★★]


これが噂の土橋真二郎のデビュー作か。というわけでもう全部いっちゃえーってことで読みました。
いやー、ラプンツェル→ツァラトゥストラ→扉の外という順番で読んできましたけど、ぶっちゃけこれが一番ひどいゲームだと思った。
学校のクラスって実は意外に親しい方のコミュニティなんですよね。それが一気に一変してしまう様子がまたなんともなー。殺し合いってわけじゃないんだけど、何なんだろうねこのダークさは。


扉の外 (電撃文庫)扉の外 (電撃文庫)
(2007/02)
土橋 真二郎

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修学旅行に行くはずだった高校生・千葉紀之が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。
訳もわからず呆然とする一行の前に、“人工知能ソフィア” を名乗る存在が現れる。
ソフィアに示される絶対の “ルール”。
だが、紀之は瞬間的な嫌悪感から、ソフィアからの庇護と呪縛を拒否してしまう。
紀之以外のクラスメイトは全員そのルールを受け入れ、ルールが支配する奇妙な日常がはじまった。
孤立した紀之はやがてひとつの決心をするが……。


突如課せられたルール。束縛と庇護の密室ゲーム――!

はっきり言いましょう。この作品に対する私の第一印象は、皆さんご存知「バトルロワイヤル」でした。
修学旅行に行くはずが、いつの間にかクラスみんなと一緒に知らない場所に閉じ込められて、「はい、ゲーム開始!」ってもろそれじゃね? みたいな。これはクラスを一つの国に見立て、リーダーシップがあるやつがその国の王と考えた方が分かりやすいかもしれない。
理不尽に密室空間へ捕らえられ、しかしソフィアという人工知能から絶対の庇護を約束されたクラスメイトたちが徐々にこのゲームへ浸透し、人格破綻みたいなことになるまでの心理描写が恐ろしい。記号化された彼らの生活は、人間性を奪われたのと同時に、ゲームへの執着心で溢れていました。なんつーか、ひでえゲームだ。

その醜悪さ極まるるのは、この主人公である千葉紀之の動き方もクラスへ影響を与えてるんですよね。
紀之は開始から速攻このゲームを放棄し、クラスの輪から外れ、孤立して過ごします。まず協調性のなさがハンパない。ゲームから外れたことで、ソフィアからの庇護を早々に解除し「何でみんなまだゲームしてんの?」と弱い皆が集まることを、笑い見下すような態度がすごい鼻につきます。彼以外の人間は、どことも分からない空間に支配され不安でいっぱいです。だから、たとえソフィアが悪意で導いてくれる存在だとしても、そのルールには何か自分を安定させるものがあるわけです。前提条件で庇護は約束されているわけですから、下手に動くことは敵わない。
そんな集団を不安を煽る紀之の行動は、素直に言えばむかつきました。「ルールの枠から外れる俺かこいい!」というように偉そうに甘ったれた言論が一層イラッ☆ときました。そして何より、こんなバカ野郎に失恋の節で処女を捧げた大野亜美にも物を言ってやりたい気分になりました。

紀之にいらつくなか、蒼井典子とか和泉玲子とか正樹愛美はすごくいいキャラだなーと思った。3人ともクラスの代表的存在で、いわゆる王様タイプなんですけどそれでも三種三様と異なりますね。
特に愛美は見た目も一番かわらしいし、平和主義を唱えているのだけど実際圧倒的な武力で脅しているように見える、って言ってた蒼井さんの意見も分かる。愛美は「自分こそが正義」と信じて疑わないタイプなんでしょうね。それでもクラスからはやっぱ信頼されているし、実際彼女のクラスが一番統率力取れているし。ここら辺やっぱ、カリスマ的ななにかだよな。

でも、何かやっぱり惹かれる部分があるんだよなー、この物語。
突っ込みたい部分もいろいろありますが、やっぱりこういうコミュニティごとに心の動きとかを描写するのがすごい巧い。というかただの少年少女がこういった考えをできるってのが、またなんか進んでるって取れる。普通こんな状況陥ったら本当に不安になりますよ。それなんて私なんか、4組の生徒Aみたいな役割です。枠から外れたくもないし、かといって周りから頼られたくもないのです。一般人の考えだったら絶対「誰かがやってくれる」って思う。
あと、終わり方が受け付けないって人が結構いた感じがするんですが、私は逆にこれでいいと思います。が、やっぱり終わりだけはキレイに収束させてほしかった部分もあります。ほとんど投げっぱなし状態じゃないですか。


色々言ったけど、総じては面白かった。土橋作品で一番好きなシリーズになるかもしれない。

→『扉の外Ⅱ』の感想へ

2009-05-28 : 文庫感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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