アクセル・ワールド ソードアート・オンライン

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :

扉の外Ⅱ [★★]


この醜悪さはもはや一週回って美点でもあるのかもしれない。
続編ということなのですが、キャラも設定も前回分の引継ぎはあまり見られなかった感じ。主人公も変わってるしね。場所は同じなんだけど、ゲーム性としては前回とうって変わってますね。
そして何よりも今回は「女って怖え……」と思わされたことが一番の印象。


扉の外〈2〉 (電撃文庫)
扉の外〈2〉 (電撃文庫)



修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ました時、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。 詳しい説明のないまま “ゲーム” が始まり、進一のクラスは訳がわからないままその “ゲーム” に敗北してしまう……。
配給を絶たれ、無気力に日々をすごすだけだった進一たちだったが、転機が訪れる。 新しいエリアが発見され、そして次なる “ゲーム” が始まったのだ。 だが今度の “ゲーム” はさらなる過酷な対立を生むモノだった……!
この “ゲーム” ははたして誰のモノなのか?


疑心暗鬼と自己満足と優越感の中で、繋がった想い――。

場所や設定なんかは前回とそんな変わっていません。
ただ1巻の終盤で露になった、秘密の抜け道の先が今回の新たな部隊。閉鎖された空間でのゲームってコンセプトは変わっていないけどね。
さて、今回の主人公の高橋ですが、またこいつがなにかと厄介なヤツです。けれど憎めない。
自己中心的、要領がいい上に頭が切れる、目的のためならどんな人間だろうが利用するタイプ。世渡り上手っていえば一番分かりやすいかな。それでも行動の理由はとある少女のためっていうんだから、なんか嫌悪どころか好感まで湧いてしまったぜ。

その新たな空間でのゲームがまた陰湿なものでねー。
また4つのコミュニティに分かれ、カードを提示して勝敗を競うゲームを行うんですが、ひとつ悪魔カードというチートみたいなのがあるんですよ。みんなの中では「それを使ってはいけない」ということが黙認下のルールということになっていて、しかし誰かがそれを使ったところから何かが拗れ始めた。
かつて仲間だった者への疑心暗鬼、それからの精神的な疲労、崩れる倫理と社会性、神経をこれでもかとすり減らして膠着状態になってしまう者、この「堕ちていく」感がなんともリアル。そうなんです、劇的というわけではなく、誰が何を行うでもなくだんだんそうなってしまう、ゆっくりと感染していくような醜悪さですね。こういうの好きな人はホントに好きそうだわー。
しかも今回は腕輪を外した、または外されたものがゲームとは隔離された下層へ落とされてしまうというけったいなルールもあります。クラスメイトたちはかつての仲間を罵倒し、揶揄し、見下して、自分との立場の差と選択の正しさに優越感を覚えてしまう。これほど汚いゲームはあるでしょうか。
そんなかで、まるで穢された聖女のように下層へ赴いた正樹愛美の行動力がハンパない。こいつはどこでも一番になりたいし、主導権を握ってみんなを導きたいんですよね。その「正義」が周りから理解されるかはとにかくとして、どこまでも自分の正義を貫く強かな女です。なんなんだろうか、もしかして愛美さん覚醒したら、もうだれも押さえつけられないんじゃないか? しかも笑えない冗談だから困る。

そしてもう一つ別のコミュニティ――というか完全に個人だけど、前回も登場した蒼井典子が今回は吊るされた鳥籠に囚われています。なんか、エロティックな比喩のようですが本当にそうなんだから仕方ない。
しかし典子が悪魔カードを持っているんじゃないかと疑惑をもたれているとき、レイクの女子たちによる彼女へのあてつけがハンパない。女の子マジこえええええええええ!
そういえば典子の自分へのエゴというのが、どことなく高橋とかぶったと思うのはたぶん気のせいじゃない。まあ収束すると、高橋は彼女を助けるためだけに行動していたというわけで、でも結局――だったわけなんですよねー。うーん、今回はちゃんと落ちてたけど、なんともなー。鳥籠が落ちちゃうところはすごい切なかった……。


面白い。土橋先生のデビュー作パネエです。最近の作品は割と落ちついているイメージなので、もっとこのシリーズばりにやっちゃってもいいと思うんだけどなー。超オススメです。

→『扉の外Ⅲ』の感想へ
←『扉の外』の感想へ

2009-06-10 : 文庫感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

土橋先生の作品、ラプンツェルの2巻以外全部読みましたがこれが1番好きですね
とりあえず女こえぇ…には共感 あの黒さを現実でも秘めてるんじゃないかと恐怖してます((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

Ⅲのレビューも楽しみにしてます
2009-06-10 22:27 : 軋人 URL : 編集
>軋人さん
私も扉の外が一番好きですかねー。現実の女の子もまさかこんなんじゃないと思いますが、ないともいい切れないんですよね。
3巻はゲーム内容ももっと酷かった……。
2009-06-11 16:28 : 絵空那智@管理人 URL : 編集
« next  ホーム  prev »

FC2カウンター

もくろっく

プロフィール

絵空那智

Author:絵空那智
同人音楽サークル「岸田教団」の重度信者。周りからオススメされる作品が多すぎて一向に減らない積ん読を過ごす日々。

他詳細はこちらまで

絵空が今まで読んできたラノベはこちら

ライトノベルのレビュー一覧はこちら


春期~夏期視聴中アニメ:
氷菓
這いよれ!ニャル子さん
ヨルムンガンド
これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド
LUPIN THE THIRD 峰不二子という女
スケットダンス
坂道のアポロン
つり球
さんかれあ
アクセル・ワールド
ZETMAN
エウレカセブンAO
夏色キセキ
Fate/Zero 2nd season
モーレツ!宇宙海賊
謎の彼女X
スマイルプリキュア
HUNTERXHUNTER
緋色の欠片
咲 -saki- 阿知賀編
アクエリオンEVOL

ちゅうもく!

ブログ内&Amazon検索



フリーエリア



あわせて読みたいブログパーツ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

pixivっくまーく&Twitter




絵空のついったー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。